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【読書メモ】投資効率を100倍高めるビジネス選書&読書術

【Book Spec.】
書籍名    :投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術
著者名   :藤井孝一
出版社   :日本実業出版社
価 格    :1,500円(税別)
ISBN     :978-4-534-04457-0
出版日   :2008年11月1日初版第1刷

【書評】
読書に関する人気ブロガーであり、社会人勉強のSNSも主催している著者の新しい時代の読書法を書いている。
内容的には、アウトプットの重要性をといていくあたり、よりビジネスに実戦的に活かすためのノウハウを公開しており、読書は好きだけど、いまいち身についているように感じられないという人にとっては目から鱗がとれたような気づきを得られるかもしれない。
読書に関しては、それぞれのバックグラウンド、現在の環境などが影響してくるところが大きく、一概にどんな読書法がベストかと言うことは言えない。ただし、現役のビジネスマンである程度、「お金」の余裕がある人にとっては、少々無理してでも著者の提唱するように、読書を生活の一部に組み入れることは決して損にはならないと思う。
社会人に成り立ての人、仕事をどうやら覚えて少々次のステージに向かって、ステップアップを図りたい人にお勧めできる本である。
星★★★★(4.0/5.0)
 

【要約】
これからの時代、投資効率の高い読書を利用することによって、人脈、能力をアップすることが必要となる。
読書を効率よく行うためには、自分が読書をするための目的をまずハッキリさせなくてはならない。その上で、ポイントとなるところをメリハリつけて読んでいくことが必要。
インプットするだけではなく、ブログで読書内容を発信する、読書会を主催して寄り深い理解を得るなどの「アウトプット」することが新しい時代の読書のあり方。


【内容】
第1章
■これからの時代、読書によって脳力アップすることが重要
■本は考える力を鍛える運動器具
■読書は頭がすっきりしたり、気持ちが前向きになる心の栄養ドリンク
■本の投資効率は極めて高いl
■読書人脈は宝の脈
■日常生活の中に読書を組み込み習慣化する。

第2章
■効率的に良書を選ぶ方法
 本を選ぶ際、一番大事なことは、まず本選びに入る前に、自分が読書をする目的を明確にしておくこと。すなわち、本を読むことで「自分は何を得たいのか」を明確にしておくこと。
■本の洪水から、良書を抜き出すテクニック
 以下の順番でチェックしていく。
 ①タイトル(サブタイトル)
  どんな分野について書かれた本かの目安にする。
 ②帯のコピー
 ③著者
  自分が得ようとする知識の世界で第一人者と呼ばれる人が出した本なら、必ず手に取る。
 ④出版社
  出版社ごとに取り扱う書籍のカラーは大きく異なる。
 ⑤表紙のデザイン
  表紙のデザインに力を入れている本は、少なくとも出版社は力を入れている一押しの本と考えて間違いない。
 ⑥体裁
  特殊なことをやっているのは、お金も手間もかかるので、著者や編集者の思い入れや、気合いが入っている証拠。
■ベストセラーランキングの活用法
 ランキング上位の本については「一応、手には取ってみる」時代の空気を読む手がかりを得ることができる。
 最終的には、ベストセラーは、手に取るかどうかの尺度にはなるが、決め手にはならない。あくまでも自分の読書目的に照らして判断すること。
■たった5分の立ち読みで良書を選ぶテクニック
 ●「はじめに」の部分をチェック。一般に考えられているより、すっと重要な箇所。著者の書籍にかける思いや、書籍のエッセンスが詰まっていて、本の中身を知る重要な手がかりとなる。チェックする内容は以下の通り。
  ①対象読者は誰か?良書は、この対象読者の設定が明確。
  ②著者の狙い 次に著者がどういう意図で書いたのか、執筆目的を調べる。著者が執筆下目的と、読書をしたいと考える理由が合致しているなら、その本は買い。
  ③各章のエッセンスを書いている場合が親切な本の場合ある。このエッセンスをみて自分の読書目的と合致しているなら、読むべき。
 ●「目次」を読む。本の全体を俯瞰するのにぴったり。著者の頭の中の骨格、フレームワークを書き出したものが目次。以下の部分をチェック。
 ●目次で気になった章の本文の数ページをぱらぱらと読んでみる。ポイントは第1章か第2章を優先して目を通す。一般に、著者の言いたいことは、第1章か第2章に凝縮されている。
  だから、このあたりをさらりと読むと、だいたいの中身がわかるのが普通。章ごとに「まとめ」がついてある本なら、その箇所を読めば、内容を把握することができる。
 ●文字量が少なすぎないもの、図版が多すぎないもの。
 ●「あとがき」には、本文の意図や、執筆プロセスを見抜くヒントが潜んで着る場合もある。
■書店の使い分け
 ●買う本が決まっていない場合は書店に、決まっている場合はオンライン書店と、2つの書店を使い分ける。

第3章
■読書を有意義なものにするためのポイント。
 ①読む準備をする。
  ・目的を明らかにする
  ・全体像を把握する
 ②読む
  ・情報を集める
  ・理解する
  ・自分の言葉に置き換える
  ・自分の意見を持つ
 ③活かす準備をする
  ・重要箇所を記録する
■実際に読む
 ・手元にボールペンと、付箋を用意する。
 ・読みながら重要箇所にペンで線を引いていく。3色簿^ルペンを使用。重要度に応じて色分け。
 ・縦書きの文章なら、丈夫に横線を引いて、複数の列を一度に記してしまう。
 ・特に重要な箇所、後で読み返したい箇所などには、行頭にレでチェックしたり、カギ括弧でくくったりしている。
 ・読んでいて理解できない箇所は慎重に読む。
 ・内容が難解な箇所は、理解できるまで慎重に、何度も読む。その際文章を目で追うだけでなく、ペンでなぞりながら、一語一句漏らさないように読んでいく。それでも理解できないところは、やはり単語やキーワードをカギ括弧でくくる。
 ・それでも理解できない場合は、自分になじみのある言葉に置き換えてみる。
 ・読んだだけではどうしても意味がわからない場合、大事なことなら図示して考えることもある。
 ・それでもわからないなら、あきらめて読み飛ばす。
 ・頭の中に浮かんだ着想は、本の中に書き留めておく。本の上下の余白でスペースが足りない場合は、本の裏表紙や扉の裏、さらには各章の扉の裏など、本の中に、できるだけ大きな余白を探してメモをする。
 ・本当に大事な箇所、もう一度読み合い箇所、誰かに伝えたいと思った箇所、著者に聞いてみたい箇所などがあったら、そこには付箋をたてていく。
■1冊の本を100%活用する能動的読書法
 ・読書の目的は活用すること。手を動かすことが重要。手を動かすことで理解と記憶を高めることができる。
 ・読みながら、文中に気になった単語を見つけたら、すかさず印をつける。
 ・カギ括弧でくくる単語には次の2タイプがある。
  ①重要なキーワード
   初めて聞いた単語、最近耳にする単語、自分の仕事に関係がありそうな単語など、気になった単語をくくる。
  ②複数のキーワードの関係性を明らかにする場合
  両方の単語を括弧にくくる。 
  単語の関係性を明らかにする場合は、関係性を示す記号を使う。
   対立関係であれば、「←→」、同義語であれば「=」などを使う。
   並列の関係を示す場合は、番号を使う。最初に(1)(2)(3)という数字、その中をさらに細かく並列させる場合には、①、②、③、さらに細かい倍にはa,b,cと振っていく。
■図を使って著者の頭の中を再現する
 ・読んでいてポイントだと思った箇所、強い関心を持った箇所、理解が難解な箇所などは自分で箇条書きやチャート、フローなどを使って図示する。
 ・図を使うと、著者の考えが、著者の頭の中にあるのと同じ状態に再現できる感じがする。
 ・図を起こす作業は、自分でやった方がよい。なぜなら、作成の段階で理解が深まり、記憶に残るから。
■読書時間を考える
 ・目覚めてから3時間後から昼食までは脳がもっとも働くゴールデンタイム。ここでは難解な書籍や、集中力を有する書籍の読書を勧める。朝にやれば、締め切り効果で集中力も高まる。
 ・昼休みなどの細切れ時間には、見開き2-4ページで完結する本を薦める。
 ・忙しいビジネスパーソンは、ほかにもいろいろやることがあるはずなので、午前中のまとまった時間は、難しいことをじっくり考えるとか、原稿を書くなどアウトプットに当てるという考え方もある。
 ・読んだについて考えたり、感想をまとめたりという作業に当てるようにしている。読書は、電車の中や、人を待つ時間、細切れ時間の寄せ集めで十分。
 ・入浴時と就寝前は気軽に読める本をすすめる。
■1日1冊!効率的に読む技術
 ・私は1日1冊ペースで本を読むが、速読法は使わない。大事なことは、無駄なページは読まないこと。読んでいておもしろくない部分、自分の目的に合致していない部分は、読み飛ばしている。これで1冊あたり30分に納めている。
 ・無駄なページの見極め方が重要。事例やコラムは読み飛ばしている。あとから読んだ方が理解が進むと感じたときに、初めて後戻りして読む。
 ・早く読みたいなら、とにかくたくさん読むこと。
 ・読書の目的を意識しながら読む。どのあたりに要点が書かれているのか意識しながら読む。
 ・1カ所でもピンとくるところがあれば、それで十分。
■読書記録の作成は思い出以上の効果がある。
 ・やっておけば良かったと思うことは、「読書の記録」読んだ本の概要と、その感想を全て記録する。
 ・メリットは、
  「気づきが得られる」
  「客観的な評価ができる」
  「書類の整理に役立つ」
  「継続するモチベーションが生まれる。」
   →ブログなどで公開するのをすすめる。時系列に並べ替えてくれるし、検索も容易で情報のストックには最適。
 ・読書記録としてタイトル、著者、出版社、ISBN、発売日、ジャンル、概要、気づき、学び、宣言などを記載。

第4章
・本は次の行動のためのきっかけと割り切っている。そして、読んだ後、どのような行動を起こすのかが、もっとも大事なこと。
・読んだら、一つでも行動につなげる、それがビジネス書を読む上で一番大切な姿勢。
・本を読んだら、呼んだ本について自分の頭で考える。最低でも読書時間以上には、自分の頭で考える時間をとることをすすめる。
・どんなことからも考え、学ぶという姿勢を身につけてほしい。
・結局、会社の成長とは、経営者がどこまで人間的に成長できるかで決まる。
・読書をする際、著者に共感したり、質問したり、反論したりしながら読むことをすすめる。
・話すつもりで頭を整理しながら読むと、より内容が定着する。一番良くないのは、著者の言うことを鵜呑みにしてしまうこと。後日同じテーマに関する他の人の本を読み、意見を比べてみると言ったことが大事。
・1冊の本をきっかけに他の本やメディアにも当たること。

第5章
・ビジネスで成功することを目的とした書籍の読書では人つきあいは重要。一工夫することで、これを人つきあいのきっかけや、ツールにすることができる。
・話すことで、自分の理解をさらに深めることができる。
・人に本を薦めるときは、別に買ってプレゼントしてあげるのがいい。
・心底、相手のことを思う気持ちが大切。いつも相手が「何を欲しているか」「何を提供すれば喜ぶか」を考える癖がつく。いわゆる行間を読む力がつく。
・読書をしたら、内容の要約や書評を記録した「読書レポート」を作ることをおすすめする。これを他の人にプレゼントしてしまうのもお勧め。読まないといけないというプレッシャーを与えずにすむ。
・オンライン書店のレビュー欄に書くのもいい練習。書籍の要点を的確に把握し、その点に関するコメントを簡潔に述べる技術はビジネスの様々な分野で活用ができる。
・雑誌の書評、業界紙や専門誌、会報誌でもいい。継続的に書くことで文章の練習になる。
・メルマガ「ビジネス新刊書籍ニュース」(http://biznews.ne.jp/)は東洋経済新報社、日本経済新聞出版社、ダイヤモンド社の新刊情報を教えてくれる。
・勉強会、読書会の主催もおすすめできる。読書会とは課題図書を決めておき、参加者全員が読んで集まり、学びや感想を交換し合う勉強会のこと。自分で主催することをおすすめする。SNSも利用できる。

第6章
・読書レポートを作ることをおすすめする。メリットは以下の4つ
 ①学習効果を高めることができる
  読書レポートを作ることで、頭を整理することができる。自分なりに整理し直したり、自分の言葉に置き換えたりするのでより深い理解ができる。
 ②備忘録になる
  概要を記録する。自分の成長の記録になる。
 ③発信ができる
 メルマガ、ブログを通して発信することができる。1)読み手がいるとモチベーションが上がる、2)レポートの読み手が、人脈になる
 ④文章修行になる
 文書力アップに有効なのは「書くこと」書いて、書いて、書きまくること。要するに訓練が必要。
・読書レポート
 概要は以下の3つ。
 ・スペック
 ・要約
 ・書評
 分量の目安には制約はないが、2000~5000文字くらい。が適当
・要約の書き方
 文章のエッセンスを1500~4000文字程度の文章にまとめる。文字数が限られているので、特に役立ちそうなところ、参考になったところを抜き出す。コツは誰が読んでも意味がわかるように独立した文章とすること。
・書評の書き方
 自由に書いて良い。「自分が何を感じたか」「何を学んだか」など感想や、「自分の生活にどう活用するか」「本書をきっかけにどのような行動を始めるか」など「決意表明」を行ってほしい。
・自分の考えと自分の日常生活との関わりについては必ず書くようにしておくこと。これがないと、誰が書いても同じになってしまう。唯一無二の文章を書くには、憂鬱無二の存在である自分の考えや、行動を盛り込むことが不可欠。
・テンプレートを利用して、レポートの書評部分を長いものでも20~30分程度で書き上げることを目安にしている。
 テンプレート例
 ・本書の概要
 ・本書の主張
 ・本書が書かれた背景と意義
 ・本書の特徴(類書との相違など)
 ・読後感
 ・お勧めしたい対象者
 ・読む前の印象
 ・読んだ後の印象
 ・本書のテー兄関して私が置かれた状況
 ・その状況に本書をいかに活用するか
 ・本書のテーマに関する一般的な認識
 ・手0間に関する私の考え方
 ・私の考え方との比較(共通点・相違点とその理由)
 ・本書のユニークな活用法
・読書レポートを書く際のポイント
 ・その文章は何のために書くのか、すなわち要点を明確にする。
 ・対象者を明確にする。
 ・構成を考える。
 ・編集ルールを定める。(例として、文字数:罫線などを除き3,000文字以内、1行文字数、行数:30x45行/ページ、構成:スペック500文字、サマリー1500文字、要約750文字、本文は標準5段構成(1段=3行)、文体:要約「で・ある」調、コメント部「です・まず」調、その他:一文を短く、一人に語りかける表現、改行、「」を多用して読みやすくする。

おわりに
「読んで終わり」だけでなく、読んだ本の内容や感想について、他の人に伝えてみてほしい。メールやブログで発信してほしい。できれば、本をテーマに、本の内容や感想について、楽しく意見を交換してみてほしい。絶対に、何かが変わるはず。

おすすめ書籍リスト
・コアコンピタンス経営-未来への競争戦略 ゲイリー・ハメル/CKブラハード 日本経済新聞社
・競争の戦略 MEポーター ダイヤモンド社





【目次】
第1章 読書がもたらす大きな力
第2章 本の洪水で漂流しない達人選書術
第3章 1日1冊読める! 読書術
第4章 読むだけじゃもったいない! ビジネス書活用法
第5章 読書活用の究極のゴール! 読書で人脈を作る
第6章 10万人を魅了するノウハウ公開! 読書レポートの作り方

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